「デニムラバーの探訪」
皆さま、こんにちは!
第3回目となる「華のゆんたくさんぽ」
今月は、今、私が多拠点生活の一つとして選んでいる土地、沖縄に縁のある、新しいデニムとの出逢いをお届けします。
「沖縄には、さとうきびで出来た、デニムがあるらしい…」
それは、オランダからの情報が始まりでした。
そんな情報を手に入れた私は興味津々。
ファッション業界は持続可能(サステナブル)なことから最も遠いところにあり、業界全体で取り組まなければならない、という方向性のいま、早速取材をさせてもらいました。
SHIMA DENIM WORKSさんは、
さとうきびを搾汁した後に残る搾りカス「バガス」を原材料とした生地を開発し、デニムブランドを展開しています。
店舗に伺ってみると、実際の商品が手に取れます。
店舗のある一帯は外国人住宅を改装したオシャレなエリアです。
デニムは昔から好きで、制服のように思っている自分ですが、
その昔、CMのオーディションにデニムをはいていくなんて!と怒られた事もあります。
なんで……と当時は涙目に。
遥か昔、デニムはジェームス・ディーンに象徴されるような、自由と憧れ、そして労働者の象徴の服だったんですよね。
(今や、ジェームス・ディーンが誰なのか知らない方もいそうですね。映画観てください。)
現在では、そういった垣根もなくなり、TPOを守らなければならない場所以外は自由にファッションを楽しめるようになったかと思います。
そして、最近では、ただ、ファッションを楽しむ時代から、地球への負担を考えて、ファッションを作る側、買う側に選択肢がある時代になりました。
とはいえ、一つの物を買ったら大事に長く使うことも立派なサステナブル。
簡単に買い替え、消費の量を増やすだけなら意味がないのでは……と常々思いながら生きる、昨今の私でもあります。
ならば、買う時にはずっと好きでいられるか、考えることも必要ですね。
沖縄県の企業である、
SHIMADENIM WORKSさんの試みで面白いところは、沖縄という地域に根ざした発想の2点。
原材料にサトウキビから由来するバガス生地を使っているところ。
デニム以外の展開として、かりゆしウェアを展開しており、使い捨てになりがちな、かりゆしウェアにアップサイクルの機能を持たせているところ。
地産地消の考え方に、課題を解決する機能を持たせているところがとても良いです。
そして、バガスは麻のような紙のような、なんとも体感した事のない、新しい手触り。
あのさとうきび畑から生まれたのかと思うと心躍ります。
デニムラバーとしては、次の一本はコレだなぁ。とワクワクした取材となりました。
皆さんの選択肢にもぜひ入れて見てください。
環境問題は、なかなか難しいと考える方も多いかと思います。
けれど、難しいことを楽しく、というのは、一つ、大事な事でないかな?と思います。
楽しく取り組み、環境負担を減らせる。
人間の叡智を使うべきときは今ではないかな、といつも思います。
もっともっと沢山のファッションブランドが面白く地球に優しい取組みをしていく、そんな日々を楽しみにしています。
あなたのサステナブルファッションは何ですか?