「ゴミよ、あぁゴミよ。」

みなさん、こんにちは!

コラム「華のゆんたくさんぽ」

第5回は

「ゴミよ、あぁゴミよ。」をお届けします。

富士山トレイルコースから望む河口湖越しの富士山

まもなく来る、

ごみゼロの日、5月30日

今日はこの日に想いを馳せて、

あるゴミとの出会いのお話をお届けします。

ゴミってなんだろう。

ゴミとは何でしょうか?

ゴミとは一体、何がゴミになるのでしょう?

そして、コラムをお読み頂いている皆さんにとって最も気になるゴミは一体どんなゴミでしょうか?

そんな

「ゴミ禅問答」が、私の中で生まれた出来事。

それは、私が最も気になっているゴミ、

「オシッコを詰めたペットボトルのゴミ」に出会ってしまった事です。

ふじさんゼロゴミアクション

このゴミを初めて認識したのは、

「ふじさんゼロゴミアクション」という活動に参加した事がきっかけでした。

「ふじさんゼロゴミアクション」は富士山周辺のネイチャーガイドさんや富士山の自然環境を利用する業者さんが集まり、

「いつまでも美しい富士山をこの手で守ろう!」という事から始まった活動です。

日本人の心のシンボルとも言える富士山。

その眉目秀麗な富士山は

実は不法投棄ごみにまみれた富士山でもあるという事実を、皆さんはご存知でしたか?

ふじさんゼロゴミの活動

ある初冬。

私が、ふじさんゼロゴミアクションの皆さまに連れられ

青木ヶ原樹海に接する国道沿いをclean upした時のこと。

小1時間のclean upで私が見つけた「オシッコごみ」は6本にもなりました。

オシッコゴミ

その時の私の心中は…とても複雑でした。

話には聞いていた、

その黄金色の液体の入ったオシッコゴミは

大・中・小、500mlから2L容器まで、

それは様々なペットボトルに入って、

苔や落ち葉の美しい森に散らばっていたのです。

小1時間程でこんなに沢山のゴミを拾いました。

このゴミは、長距離のドライブや

土日祝日の混雑時に

我慢が出来なくなってしまった為に車内でいたし、それを窓からポイ捨てする事で生まれているとの事。

そう、完全に人間のモラルの問題で生まれたゴミなのです。

あぁ、悲しやかなしい人間よ。

生理現象は致し方ないのです。

しかし、野ションの方がまだマシなわけなんです。

さすれば、地中に還っていくのですから…

また、昔懐かしいロゴの空き缶が

さびに錆てもまだ自然に還ることができない様子、

タバコのポイ捨てなど、

そこに生まれたごみを拾っていくうちに生まれてきた感情…

それは怒り、

そして美しい自然に対する申し訳なさでした。

苔と樹々のハーモニーが美しい青木ヶ原樹海

自然保護の観点で考えると、

人間が足を踏み入れること自体が

自然の健やかな成長を妨げるという事で、

貴重な自然は国立公園などに指定して、

未来へその財を残す為に、管理し、

時に入場規制などをして美しい自然環境を守っているのです。

苔と溶岩

そういった場所で、

1965年頃に行われた不法投棄なども目の当たりにし、

本当になんとも言えない気持ちになりました。

富士風穴から樹海を眺める

自然の美しいもの、珍しいものは、誰しもが見たいものです。

観光で行く時も、「足元、ひとつひとつに気を使って、豊かな森を歩いて欲しいな。」などと考えている、多くの自然を愛する人々の気持ちを踏み躙るような行為、それがポイ捨てなのですね。

マナーひとつで、変わる。

これはいつもclean upをしていると感じる事ですが、

一人ひとりがマナーを守り、無闇に捨てない事で、未来に美しい環境を残せる。

そんな気持ちが生まれていくように、一体どう働きかけたら届くのだろうかといつも感じています。

ゴミをどうする?

沖縄の美しい海

そして、悲しい事にこれは、海でも山でも都会でも世界中で共通のごみ問題なのです。

もちろん、ごみ問題とひと口に言っても、事業ゴミ、資源ゴミなどなど多岐に渡ります。

そして、現在の日本が取り組む、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の3R政策などで徐々に改善しているごみ問題もあるのですが、まだまだ課題は沢山あります。

また、日本ではごみ処理の為に年間2兆円ほどを使っており、日本の人口を1.2億人と考えると、一人当たり約15,000円になるそうです。

知らぬ間にこんなにお金を払っているのですね…

漁業ゴミの網にひっかかり保護されている、ウミガメ

そして、皆さんもよくご存知の海ゴミ、マイクロプラスチックの問題など、生態系にも影響してしまう、人間のゴミ問題。

そこに確かにある、負の連鎖。。。

これらに、私たちが気づいていく事が解決への一歩なのですよね。

視点を変えれば…

さて、あなたなら何をしますか?

ぜひ、5月30日は、

その答えを試してみて

周りの方にシェアをして頂けたらいいなと思います。

本栖湖にてclean up

一人の気づきは大きな輪になっていくはずです。

私も美しい自然環境の為に、ワンアクションしてみようと考えています。

それでは、また!