かたちのないたしかなもの
年の瀬、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
華のゆんたくさんぽ第12回は
「かたちのないたしかなもの」をお送りします。
今年のフィールドワークや取材では8都府県を訪れる機会があり、
様々な土地での出会いやひととの不思議な繋がり、ご縁に導かれた新しい結びがありました!
お世話になった皆さん、一人ひとりの顔を思い浮かべると遥か遠い昔のような、昨日のことのような…
また会える日まで元気にがんばろう!と思える、そんな出会いは自分の様々な活動での原動力でもあり、有り難いことです。
今年は、短い時間でも、いつになく一歩踏み込んだ対話も多かったように思います。
はっきりと言葉にできなくても、確かにある「想い」の先に生み出す
新しいエネルギーを共にすること
これは今を生きる醍醐味でもあるなと思いながら
耳を傾け、時に意見し、貴重な時間を過ごしてきました。
今年最後に取材で訪れた、
世界農業遺産地域、宮崎県諸塚村では
「自分のことだけでなくお互いのことを
現在のことだけでなく子や孫の代のことまで考えて」
という哲学のもと、山を守り森を作り自然と共生しつつ、森の恵みを受けながら暮らしてきた、そんな方々との出会いもありました。
各地を巡る中で、過疎化や担い手の不足によりなくなっていくとされる自然との心地よい生き方、文化が日本全国に様々あるという現実。
また、現在はそれらの継承への最後のチャンスだということ。
同じように、自然界に滅びゆくすべてについて、人間の行動を変えていかなければ、本当に間に合わないと感じる危機感。
諸塚村では、不便な環境だからこそ、
「助け合うことで不便を楽しみに変え、
喜びは分かち合う。」
そんな素敵な心根の皆さまとの出会いには
あたたかな気持ちにさせられました。
各地で、様々な形に自然への取組みを行う仲間たちの活動にも励まされながら、
「かたちのないたしかなもの」について考えさせられる1年。
未来に向けて、ひとの持つ力を信じたいと思う、そんな日々でもありました。
私自身の「かたちのないたしかなもの」は
「大切な人の笑顔がみたい!」
シンプルですが、これに尽きるかなと。
あなたの「かたちのないたしかなもの」はなんですか?
さて、今年最後の連載回となりました。
いつも読んでくださる読者の皆さま、ありがとうございます。
来年も佳き年になりますようお祈りしております。
そして、2023年も豊かに楽しい輪を
美しい自然への想いを
皆さんと一緒に広げていけたら良いなと思っています。
どうぞ、よいお年をお過ごしください!
来年も宜しくお願いします。