「華のゆんたくさんぽ」

はじめまして!

COCOLをお読みの皆さま、はじめまして!

俳優・自然保護活動家の華みきです。

「華のゆんたくさんぽ」と題したこのコラムでは、私が自然保護活動家として「活動の中で感じている自然観」や「自然保護と関連した人々の様々な生き方」の取材などをお届けしていきます。

どうぞ、宜しくお願い致します!

第1回目は「自然保護とは?」をお届けします。

「自然保護」とは?

あまり耳馴染みのない言葉ですね。

自然(しぜん)という言葉は、明治時代の終わりの頃から、使われ出した言葉です。

英語でNATUREという単語を日本語で表すには、どうしたら…ということであてられたそうですが、

そもそも日本には、仏教用語に「自然(じねん)」という言葉がありました。

この言葉の意味するところは、

「人間の作為のないそのままの在り方」ということです。

言葉以前に、日本人は自然の中に八百万の神様が宿ると考えていたアミニズムが浸透しており、既に自然観を形成していました。

ところが、明治時代に入ってきた「NATURE」という言葉は、近代化を進めた西洋から由来する、人間優先主義でした。人間と自然を分けて考える事が主になっています。

さて、今を生きる皆さんは、これを聞いて何を思いますか?

自然(じねん)という言葉が、元々説いているのは「人間は自然を超えた存在ではなく、自然の一部である。」ということです。

今を生きる私たちが直面している「コロナ」という病。

この病はウイルスの活動による伝染病ですが、ウイルスは必ず宿主を必要としています。

つまり、ウイルスは私達人間に寄生しなければ、生きて行けないということです。

ウイルスと人間の相互関係ですね。

正しく恐れ、冷静に対応する事が、恐怖の連鎖を生まないようになるのだなと感じています。

そして、私たち人間も地球という宿主がいなければ生きていけません。

私の自然保護活動は、現在のこの地球の環境で、人間が自然の一部であったことを思い出すこと、そして自然と共に生きることを皆さんに考え直していただくきっかけづくりでもあります。

いわば、自分の居る場所をもっと大切に愛していこう!という話ですね。

自然保護の実際には、天然記念物の指定、動物や植物などの絶滅危惧種の保護、自然環境を守る条約の制定などがあります。

皆さんの地域によっては、世界遺産や国立公園などもあるかも知れませんね。

この世界遺産や国立公園も、その地域の大切な環境を守るためにエリアを定めている場所です。

私の考える自然保護。

それは、一人一人が自分の身の回りの自然を愛し、目を向けていく事。

それが、まず大切な一歩だと思っています。

そんな想いを込めて、2020年の秋に

映画「If we’d only seeーみることができれば」というドキュメンタリーを作りました。

現在も、YOUTUBEで公開中ですので、ぜひご覧になってみてください。

世界各地68組の多様な自然観を感じることができます。

何かと何かを分断して考えることやこれは無理だと拒否していく生き方より、苦楽あれど、手を取り合い共に生きていく生き方の方が素敵ではないでしょうか?

自然保護と人間活動は切ってもきれない関係です。

地球へのラブレターを書く代わりに、皆さんへの小さな気づきとなればと思い、こうして筆をとっています。

大好きなひとへ送る愛の一部を、私達の身の回りの自然の愛すべきところに目を向け、そっとわけてみるのはいかがでしょうか?